2026.06.04 オーディオテクニカ、鉄芯型MCカートリッジ新製品 新開発シバタ針で音質向上 

MCカートリッジ「AT-MCD1」

軽量化で高域を向上軽量化で高域を向上

 オーディオテクニカは4日、性能と音質をより向上した鉄芯型MCカートリッジのフラッグシップモデル「AT-MCD1」を発表した。新開発のR2.7×r0.08milのシバタ針を採用し、音質を向上。ダイヤモンドカンチレバーとスタイラスを一体化した「スタイラスチップ一体型ダイヤモンドカンチレバー」の先端部分を軽量化して高域特性も改善した。海外は4日、日本国内では12日に発売する。

 新製品は、創業60周年を記念して開発したMCカートリッジ「AT-MC2022」をベースに開発した。軽量で耐久性に優れたチタン製のハウジングを採用。今回は最先端の5軸切削加工機を導入し、剛性のチタンハウジングで軽量化を実現。高音質な再生を可能にした。

 シバタ針は新規開発のR2.7×r0.08milを搭載。従来のR2.7×r0.26milから約3分の1の大きさになったことで、複雑に変位するレコードの音溝から、より精密に情報を拾い上げる。新圧は1.8g基準で1.7~1.9gに設定した。

 振動電播速度の速い0.22mm角ダイヤモンドカンチレバーの先端を軽量化したことで、高域の機械的共振のピークを抑制し、高域再生の表現力を向上。ダイヤモンドカンチレバーとスタイラスを一体化して継ぎ目をなくし、レコード溝の動きをより正確に発電コイルに伝達する。コンシューマープロダクト開発部の小泉洋介マネージャーは「音の立ち上りが速く、音像の厚みと強靭(きょうじん)な低域表現で立体感のある音を実現する」と述べた。

 フロントヨークの厚みを向上させた新磁気回路を採用し、磁束密度が強化され、従来の磁気回路搭載モデルより出力電圧が約15%向上。ターミナルピンは現行製品と比較して金メッキ部分の厚みを約30倍にし、接触抵抗の低減と高音質化を実現する。

 カートリッジの保管用ケースには、ヘッドシェルも収集できるチェリー材を使用したケースを用意した。実勢価格は税込み187万円。