2020.10.20 【CEATEC特集】 史上初のオンライン展示会ニューノーマル社会と共に歩む

 日本最大規模のCPS/IoT総合展「CEATEC 2020 ONLINE(第21回)」(主催=CEATEC実施協議会)がきょう20日から23日までの4日間、開催される。今年のスローガンは、「CEATEC-Toward Society5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩むCEATEC)」。今回のCEATECは、コロナ禍を踏まえ、史上初のオンライン開催となり、オンライン上の会場(Webサイト)で展示エリアとコンファレンスの映像配信を展開する。社会全体のデジタルシフトが加速する中で、IT・エレクトロニクス技術への期待はいっそう高まっている。今年のCEATECは、日本を代表する電機メーカーや電子部品メーカー、IT関連企業、および数多くのスタートアップ企業などが集結し、出展者と参加者がニューノーマル社会を考え共創する場として開催される。

 CEATECは00年にスタートし、今年で21回目。16年に、それまでのIT・エレクトロニクス総合展から、これからの新時代に向けた技術・サービスを紹介する「CPS/IoT Exhibition」へとコンセプトを変更した。そして、昨年の第20回開催から、展示会名称を従来の「CEATEC JAPAN」から「CEATEC」に変更した。

 現在のCEATECは、あらゆる産業・業界による「CPS/IoT」と「共創」をテーマとしたビジネス創出のための、人と技術が一堂に会する場として、「Society5.0」の実現を目指したイベントとして位置付けられている。

 CEATECは00年の展示会スタート以来、毎年、千葉市美浜区の幕張メッセで開催されてきたが、今年は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を踏まえ、初のオンライン形式での開催となった。その上で、ニューノーマル時代への対応を踏まえ、今回はリアル展示などは一切行わない「完全オンライン形式」で実施される(来年以降の開催形式は未定)。

 今年のCEATECは、訪問者が実際の展示製品に直接触れたりすることができない半面、訪問者はどこにいても好きなタイミングで展示会にアクセスすることができる。

 会期は20日から23日までの4日間(ライブ開催)。入場料(入場登録料)無料。ライブ開催終了後は、24日から12月末までアーカイブ開催も行う。

 展示エリアは「Generalエリア」「ニューノーマルエリア」「Co-Creation PARK」の3エリアを中心に、このほか「コンファレンスエリア」「公式イベントエリア」などで構成され、来場者は各エリアに自由にアクセスが可能。Co-Creation PARKには、国内外から数多くのスタートアップや大学関係などが集結する。

 CEATEC 2020 ONLINEでは、「コミュニケーションチャット機能」「訪問履歴機能」「CEATEC Go機能」などを用意している。コミュニケーションチャット機能により、訪問者は出展者と1対1でチャットできる。

 主催者発表によると、今年の来場者目標はライブ開催4日間合計で、過去最高水準となる20万人超を目指す。

ニューノーマルエリア

 ニューノーマルエリアでは、コロナ禍がもたらした「新たな暮らし(ニューノーマル)」をキーワードに、ニューノーマル社会に対応する新たなソリューションやテクノロジー、サービスを紹介する。

 各種業界向けソリューションや、要素技術・デバイス、デジタルまちづくりなどのカテゴリ別に、複数の出展者でページを構成、展開する。

Generalエリア(企業エリア)

 Generalエリアでは、ニューノーマル、さらに「Society5.0」実現を見据えた製品やソリューション、テクノロジーなどを紹介する。総合電機メーカーや情報通信機器メーカー、半導体・電子部品メーカーをはじめ、モビリティ、素材、計測器、住宅、建設、サービスなど様々な企業が出展し、多種多様で特色ある展示を披露する。

Co-Creation PARK(スタートアップ&ユニバーシティゾーン)

 Co-Creation PARKには、今年も数多くのスタートアップ企業や大学/教育機関などが出展し、ユニークな製品やソリューションを紹介する。今年が初出展となるスタートアップも多い。JETROの協力により、海外スタートアップ企業も数多く出展する。

コンファレンスエリア

 各界トップやオピニオンリーダーによるキーノートのライブ配信をはじめ、ニューノーマルをテーマとしたコンファレンスが連日開催される。