2019.11.27 【IIFES2019特集】図研エルミック 工場のスマート化ソリューションなど提案
図研エルミックは、イーサネット通信やストリーミング技術を強みとし、自動車や産業機器、監視カメラなど幅広い分野の技術革新を支えている。
産業ネットワークの次世代規格「CC-Link IE TSN」ソリューションを中心に出品。現場で求められるリアルタイム制御を実現し、工場のスマート化に貢献する。
TSN(タイムセンシティブネットワーキング)は、インターネット通信にリアルタイム性を付加したネットワーク規格で、国際標準規格で構成される。CC-Link IE TSNは、CC-Link協会が策定したCC-Link IEの次世代規格。
IoTを駆使したスマート工場化が進む中、異種ネットワークを同一配線で混在させ、複雑な制御を一元化して高精度の時刻同期によりリアルタイム性を確保できる。
CC-Link IE TSNを短期間で実装するためのソフトウエア・デベロップメント・キット(SDK)「Ze-PRO CC-Link IE TSN(Remote)」を7月に発売。プロトコルスタックとサンプルアプリケーションで構成され、トランスポート、ネットワーク層、アプリケーション層やRTOSとのI/Fレイヤーを構築することで容易に対象機器への実装が可能となる。
今月、上位層であるマスター局向けのSDK「Ze-PRO CC-Link IE TSN(master)」を発売した。製品開発者向けミドルウエアに加え、C言語によるAPIをサポートしているため、容易にアプリ開発が可能となる。出展ブースでは、サーボモーターと各SDKを用いたマスター局、エッジデバイスをCC-Link IE TSNでつなぎ、リアルタイム制御するデモを実施する。
長谷川佳久FAプロトコル担当部長は「CC-Link IE TSNへの関心は高まっているが、様子見の顧客は多い。当社のソリューションを活用すればTSNを容易に実装でき、リアルタイム性の高いスマート工場が構築できる」と話す。
【IIFES2019 特集】目次
●「SCF/計測展TOKYO」融合、日本の最新ものづくり発信
●スマートファクトリーへの関心高まる
●アズビル ものづくり自律化システムなど4つのゾーンで展示
●東芝インフラシステムズ コントローラと産業用コンピュータ融合の「Vmシリーズ」を参考出品
●横河電機グループ DXでつないでつくるテーマに顧客の課題解決を提案
●エヌエフ回路設計ブロック 業界最速インピーダンスアナライザ出展
●HIOKI 非接触で検出可能なCANセンサー展示
●NKKスイッチズ 耐振動・耐衝撃性優れる小型非常停止用押ボタンスイッチ
●七星科学研究所 充実のUSB2.0防水コネクタ
●サトーパーツ スクリューレス端子台など訴求
●東亜ディーケーケー 幅広いニーズ対応の水質計測器
●図研エルミック 工場のスマート化ソリューションなど提案