2024.03.15 デクスコムジャパン、4月から販売体制を変更 次世代製品5月発売予定
5月発売を予定している次世代製品「G7」
デクスコムジャパンは4月1日から、従来テルモ社が行っていたリアルタイムCGM(持続血糖モニタリング)システムの販売業務を移管し、自社でMR(医薬情報担当者)を抱え情報提供する体制にシフトする。顧客へのコミュニケーションを強化し、よりきめ細かなサービス提供を目指す。
同社は米国カリフォルニア州サンディエゴに本社を置き、革新的なCGMにより糖尿病をリアルタイムに管理できるシステムを提供している。日本では22年5月の日本法人設立以来、テルモ社を通じて販売していた。
日本法人の浅野元社長は「糖尿病は生涯にわたって治療と自己管理が必要となる疾患。リアルタイムCGMを利用した血糖マネジメントにより、数値を見える化し変動を把握することで患者の行動変容に役立つ。4月から体制が変わることで、医療従事者のニーズを迅速に把握しやすくなり、より良い製品開発やサービス向上につなげる」と話す。
同社のリアルタイムCGM「Dexcom G6」は、血糖自己測定の併用なしに単体で糖尿病を管理する。体に装着するセンサー表面にグルコース酸化酵素が塗布されており、酵素反応により生じた電子を電極で検出、独自のアルゴリズムにより血糖値として数値化する。
次世代製品「Dexcom G7」も開発済み。23年9月に厚生労働省から製造販売承認を取得しており、日本市場では5月頃の発売を予定している。G7はG6よりも60%小型化を実現。センサーのウォームアップが30分未満で完了し、約7分で設定できる。センサーの使用期間も延長しており、G6の使用期間が10日間であるのに対し、G7は10.5日間使用できる。
浅野社長は「4月からはMR60名体制でスタートする。MRによるG7の提案を行うとともに、デジタルも活用したプロモーションを行い、次世代製品の良さを訴求したい」と話す。(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報の予定です)