2025.07.10 【LED照明総合特集】東芝ライテック カメラ付きLED照明「ViewLED」 AI画像解析サービスなど展開

対応機種はViewLEDベースライト

 東芝ライテックは、カメラ付きLED照明「ViewLED」で天井から撮影した画像をAI(人工知能)による画像解析サービス「ViewLED Solution(ビューレッド ソリューション)」を展開している。顧客の要望により、二つのサービスを展開している。

 「クラウドAI画像解析サービス」は、録画やAI画像解析のためのローカルサーバー構築が不要なクラウドサービス。少ない投資でAI画像解析サービスの利用が可能だ。

 「オンプレミスAI画像解析サービス」は、ユーザー管理のパソコンに専用ソフトをインストールすることでAI画像解析が行えるオンプレミスサービス。画像データをクラウドに上げる必要がなく、速やかなAI画像解析ができる。

 その機能の一つで、2023年4月から提供を始めた「安全・見守りシリーズ」では、指定エリアへの人の出入りの検知や、人とフォークリフトの危険接近通知、一人作業の安全確保といった、生産現場の安全課題に焦点を当てたサービスを行ってきた。

 24年9月には「不安全行動検知」機能をラインアップ、工場内などで手袋やヘルメット、保護メガネの非着用やポケットに手を入れたまま歩行するといった製造現場での安全ルール違反の検出を行うサービスを追加した。

 その不安全行動検知の機能を拡充して、今年8月20日から提供を始める。従来、製造現場での不安全行動のチェックは目視確認が中心で、管理者の目にとまった違反者個人に対して注意をしても、現場全体の改善活動につながりにくい側面があった。

 不安全行動検知サービスは、これまでの「手袋着用または非着用」「帽子・ヘルメット非着用」「保護メガネ非着用」「ポケットに手を入れたままの歩行」の四つの不安全行動を検知に加え、新たに「転倒」「歩きスマホ」「保護マスクの非着用」の3項目が検知可能となった。労働災害の発生原因として多く報告されている転倒事故に加えて、注意散漫による事故リスクを低減。リアルタイム通知やリポート機能も追加した。

 不安全行動を検知した際には、リアルタイムで外部機器と連携し、信号灯の点灯やスピーカーによる放送が可能。例えば、転倒して動けなくなった作業員を検知し、周囲に通知することで、発見の遅れによる重症化を防止する。また、ルール違反者への即時通知により、不安全な状態を速やかに是正ができ、管理者の安全管理をサポートする。