2025.09.26 【関西エレクトロニクス産業特集】東亜無線電機 海外サービス体制構築 タイやベトナムで生産拡大
子会社が取得したEPE タイランドの工場
東亜無線電機は、電気部品・電気機器を扱う専門商社として顧客密着営業を強みに、多くの顧客と仕入れ先と信頼関係を構築してきた。近年では、海外でもサービス体制を構築。7月には子会社の東亜電子工業が高難易度のプレス部品を生産する「EPE タイランド」を子会社化。ベトナムの拠点と合わせ、東亜無線グループとして対応力を強化している。
同社は2003年に香港に拠点を設立して以降、海外での取り組みを強化。香港に加え、上海、深圳と中国での面展開を推進。16年には、ベトナムにも拠点を作りASEANに進出し、昨年11月から生産拠点としての量産体制を確立した。
子会社が取得したEPE タイランドはタイのアユタヤ地域にあり、超精密金属小物プレス部品の製造を得意とする。従業員は80人。プレス加工やめっき加工、金型加工に活用する設備もあり小物プレス加工を一貫して行っている。東亜無線べトナムでGDを務める岡田康治氏が兼務にてタイのMDに就く。
江見佳之社長は「買収することにより、今後東亜無線グループの1社としてベトナムの生産拠点と合わせて生産体制を強化。広い敷地を生かし、能力増強も検討する」と話す。
国内では展示会への出展も推進。10月1日からの3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される製造業DX展に参加。圧力計などのアナログ計器対応のソリューションを披露。また、大阪・関西万博では10月7日からの1週間、木幡計器製作所など12社と共に会場に出展。利用者の視点に立ってサービスや商品を生み出す「リビングラボ形式」によって製品を開発するまでのプロセスを紹介する。