2025.10.08 ソフトバンク スイスABBのロボティクス事業、約8187億円で買収
ソフトバンクグループは8日、スイスを拠点とするグローバル技術企業ABBが有するロボティクス事業を、総額53.75億ドル(約8187億円)で買収する契約を8日付(現地時間)で締結したと発表した。既存のロボティクス関連投資先とのシナジー(相乗効果)を追求し、技術基盤を高めるのが狙い。
ソフトバンクグループは AI(人工知能)を中心とする次世代の情報革命戦略を掲げており、その柱の一つとしてAIロボティクス事業の強化を挙げている。ABBのロボティクス事業は、産業用ロボットの開発・製造・販売を手がけ、世界的に高い信頼性とブランド力を誇っている。
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は「当社の次のフロンティアは『フィジカルAI』だ。ABBロボティクスとともに、共通のビジョンのもと、世界トップレベルの技術と人材を結集し、ASIとロボティクスを融合させ、人類の未来を切り開く画期的な進化を実現していく」とコメントした。
今後、ABBがロボティクス事業をカーブアウト(切り出し)し、新設の持ち株会社を設立。ソフトバンクはその持ち株会社の全株式を取得し、同社を子会社化する形をとる予定。
ABBロボティクス部門の従業員数は約7000人。ABBロボティクス事業の直近3年間の売上高は約22.58億ドル。