2025.10.09 AIが安全運転の改善アドバイス NEC、「くるみえ」に新機能追加
NECは、ドライブレコーダー映像や運行データを基に安全運転を支援するクラウドサービス「くるみえ」に、人工知能(AI)が安全運転指導を自動でアドバイスする新機能を追加した。14日から提供を始める。
新機能は、危険運転を含むヒヤリハット場面を自動抽出し、ドライバー別の傾向分析を行った上で、具体的な改善アドバイスを自動生成する。5台以上の車両を運用する企業を想定し、安全運転管理者の負担軽減と指導スキルの平準化を目指す。
映像認識AIを使い、横断歩道や赤信号付近など安全に関わるシーンを優先的にタグ付けして抽出。管理者は膨大な映像から重要場面を短時間で把握でき、従来の目視チェックに要する時間の削減につなげる。
生成AIを動かす大規模言語モデル(LLM)との融合により、抽出された危険場面に対し、「速度を抑える」「黄信号時はブレーキに脚を移す」などの実践的な指導文を自動で作成。映像とドライバー情報を組み合わせて分類検索も行え、特定ドライバーが赤信号近辺でヒヤリハットを起こしやすいといった傾向も把握できる。