2025.10.16 ダッソーシステムズ、実寸大VRを活用したサービス提供
テレポートの映像は細部まで確認することができる
ソフトウエア開発の仏ダッソーシステムズは、コラボレーション型VR(仮想空間)没入体験を活用したコンサルティングサービス「TELEPORT (テレポート) 1/1」を大崎オフィスに導入した。日本の産業界に向けてサービスを提供していく。
テレポートは、バーチャルツイン技術と3D設計技術を融合したソリューション。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して使用する。複数の関係者がオフィス内に設置された実寸大のVR空間に同時で入り、お互いの存在を視認しながら移動や対話ができるのが特長だ。
実際の製造現場や建設中の建物と同じ縮尺の没入型コラボレーション環境を体験できる。遠隔地からの参加には対応しておらず、テレポートの設備がある専用スペースのみ使用できる。導入はフランスに次いで日本で2カ国目。
フィリップ・ゴドブ社長は「関係者が集まり、今後の計画をすり合わせながら進めるのは日本のニーズにあっている」と話す。建設や製造、インフラ分野の民間企業、公共機関などの業界や組織での活用も視野に入れている。
同社は、2015年に参画したエジプト・ギザのピラミッド研究プロジェクトをきっかけに、2018年から実寸大の没入型VRアプリケーションの開発を進めた。今回の技術は大阪・関西万博のフランスパビリオンの建設にも活用された。