2025.10.22 設備連携サービスのOcta Robotics、ドアロボット連携システム販売
設備連携サービスを提供するOcta Robotics(東京都文京区)は、電動式ドア開閉装置向けロボット連携サービス「LCI Node R」を発表した。
LCIは、エレベーターや自動ドア、セキュリティー、ロボットの種類を問わずマルチベンダーでの連携を可能にする通信サービスで、ロボットが建物内を自由に移動できるシステム。国内の主要エレベーターメーカーと自動ドアメーカーの制御盤と相互接続が可能な安全性の高い接続方式を採用し、数多くの実績を持つ。
今回、同社が提供するLCIサービスとして、開きドアを電動で開閉するダイカスト大手のリョービ(広島県府中市)の装置「RUCAD(ラクアド)」を対象としたLCI Node Rの販売に乗り出すことにした。
RUCADを後付けしLCIと連携させることで、ロボットの自律的なドア開閉と通過を可能にする。税別の価格は、初期設定費用が80万円からで、月額利用料が2万円となる。2年以内で500台の売り上げを目指す。
建物管理でのロボット導入のハードルとなっている防火戸を含む手動の開き戸のロボット連携化という課題の解決を狙う。管理業務の省人化につながるロボット活用に不可欠な、ロボットがドアを開閉して室内外に移動することを可能にする「ドア連携システム」として広く普及を目指す。
Octa Roboticsは、ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)が発行した規格に基づくロボット・ドア連携サービスを手がけており、サービスロボット活用ソリューションで重要な要素の一つであるロボットインフラの整備拡充を目的として、低廉で簡易に導入できるドア連携システムの構築に取り組んできた。
今後はRFA規格に基づく建物設備の連携を進めるとともに、施設をさらにロボットフレンドリー化するために研究開発を行う。