2025.10.30 富士通、ブレインパッド買収へ データ&AI事業強化を加速
富士通は30日、データサイエンス・デジタルマーケティング領域に強みを持つブレインパッド(東京都港区)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。データ&AI事業を中核とする富士通の事業ブランド「ユーバンス(Uvance)」の成長を加速させるのが狙い。
ブレインパッドは、データ分析・AI(人工知能)活用に先駆的に取り組み、企業のデータ戦略立案からAI導入・運用支援までを一貫して手がけている。富士通は、同社のデータサイエンス力と自社の大規模システム構築力を組み合わせ、顧客の業務変革や社会課題解決につながる新たなデータドリブン型サービスの創出を目指す。
買収後は、ブレインパッドの経営体制を維持しつつ、富士通グループのデジタルプラットフォームやクラウドサービスと連携を深める。両社の協業により、AI解析、データ統合基盤、サステナビリティー経営支援などの領域でソリューションを拡大する計画である。
富士通の磯部武司副社長CFO(最高財務責任者)は「事業ポートフォリオ変革をさらに進め、サービス中心の収益モデルへの移行を加速する。ブレインパッド社との連携を通じ、データ&AI領域での提供価値を一段と高め、持続的な成長を実現していく」と述べた。
富士通は、2025年度中期経営計画の最終年度を迎え、連結営業利益率10%超の達成を掲げている。磯部副社長は「戦略的合理性を見極め、企業価値成長に資する投資を今後も積極的に進める」と強調した。今回のブレインパッド買収を、その足がかりにしたい考えだ。
 

 
				
							 
				
							 
				
							 
				 
				 
				 
				 
				 
				
 

 
 
  
  
  
  
  
 
 
