2025.11.04 萬世電機の25年4~9月期、2桁の増収増益 電気機器と設備機器がともに好調

 萬世電機が4日発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結業績は、電気機器と設備機器の両事業部門がそろって好調で、前年同期比で増収増益となった。売上高は同13.2%増の122億8400万円。営業利益も業務処理の効率化などを進めた結果、同50.3%増の7億1800万円。経常利益は44.4%増の7億3500万円、純利益が18.6%増の5億400万円だった。                                   

 同社は、三菱電機系の技術商社。会見で占部正浩社長は増収の要因として「エネルギー関連の需要や物流施設向けにFA機器システム製品が好調に推移したため」と語った。

 事業部門別の売上高をみると、主力の電気機器・産業用システム事業がFA機器で好調で、同20.8%増の57億4600万円、電子デバイス・情報通信機器事業は、得意先の在庫調整が進んだが、企業向け大口案件だったパソコンが落ち込み、同8.7%減の34億8400万円。設備機器事業は、冷熱機器と関連工事が大きく伸び、同34.9%増の29億9300万円。太陽光発電事業は同2.6%と微増の6100万円。

 通期業績予想は据え置き、売上高が6.5%増の260億円。増収の背景として「データセンターや物流施設向け部品の在庫保有が減少してきたため、来年は出荷増が見込める」(占部社長)と予測する。