2025.11.05 ヤマハ発動機、1〜9月期減収減益 米関税政策が響きマリン事業が販売減 

 ヤマハ発動機が5日発表した2025年12月期第3四半期(1~9月)の連結決算は、売上高にあたる売上収益が前年同期比3.4%減の1兆9103億円、営業利益が同44.1%減の1124億円となった。米国の関税政策でマリン事業の需要が減少したことが響いた。

 売上収益は、マリン事業のウォータービークルとアウトドアランドビークル(OLV)事業の販売台数の減少により、減収。営業利益は、研究開発費や人件費などの販売費や一般管理費の増加に加えて、OLV事業での有形固定資産の減損損失や米関税政策などが響いて減益となった。

 セグメント別では、ロボティクスが売上高759億円(前年同期比2%減)、営業損失25億円を計上した。半導体製造後工程装置は、生成AI(人工知能)や先端パッケージ向けの需要が伸長し、販売が増加した。一方、サーフェスマウンターや産業用ロボットの販売台数は前年を下回った結果、事業全体の売上収益は前年並み。さらに販売費や一般管理費が増加した結果、減益となった。

 通期業績予想は、据え置いた。