2025.12.03 手話でスポーツを楽しさを伝える NTTドコモグループ、聴覚障がい児向けラグビー体験イベント
京都成章高校女子ラグビー部の選手とパス練習を楽しむ参加者たち
日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟(JDRFU)、京都聴覚言語障害者福祉協会(にじ)、NTTドコモグループなど4者は、京都成章高校(京都市西京区)で聴覚障がい児向けラグビー体験イベントを開催した。ラグビー選手ら関係者65人が参加し、聴覚がいを持つ子どもたちに手話や視覚的コミュニケーションを通じてスポーツの楽しさを伝えた。
同イベントは、にじがJDRFUにラグビー体験会を依頼したのをきっかけに、JDRFUとドコモCS関西社員を通じて実現した。ドコモグループはサステナビリティー推進活動「子どもを応援するドコモ」の一環として、子ども達を支援するさまざまな活動を推進している。プロラグビーチームのレッドハリケーンズ大阪の選手派遣も今回の企画に賛同した。
ドコモCS関西京都支店の雨谷康孝ネットワーク部担当課長は「聴覚障がいラグビー日本代表チームにスポットコーチとして関わった経験から『聞こえない子どもたちにも、スポーツの歓びを届けたい』という思いで企画した。子どもたちにとってスポーツの楽しさ、スポーツを通じて得られる周囲とのコミュニケーションや成功体験の提供機会になれば」と語した。
イベントは、手話や視覚的コミュニケーションを活用し、安心してスポーツを楽しめる環境を提供することで、インクルーシブな社会づくりにつなげるのがを目的。会場には26人の聴覚障がいを持つ子どもたちが集まり、選手や経験者13人と手話などでラグビーを楽しんだ。ラグビーボールに触れる体験、チームプレー、ミニゲームなどに汗を流した参加者たち。終盤ではラグビーボールにも慣れ、周囲とのスポーツを通じたコミュニケーションを楽しみ、笑顔で活動する子どもたちの姿が見られた。
指導したレッドハリケーンズ大阪のセンターの冨岡周選手は「ラグビーは障がいの有無に関係なく、誰もが活躍し楽しむことができるダイバーシティを示せるスポーツ。ラグビーを通じて多様なコミュニケーションで仲間とつながる体験を届けたい」と語った。
参加した6年生の男子児童は「ラグビーはろう学校で体験したことがあるが、今回は一列に並んで前後の仲間へ上下左右の方向からボールをパスするのが難しかった。みんなで協力して成功したときは嬉しかった」と笑顔をみせた。










