2025.12.04 「U-22プログラミング・コンテスト2025」各賞決定 経産大臣賞は中学生が受賞

最終審査会受賞者(写真提供:U-22プログラミング・コンテスト実行委員会)

 次代を担う若者を応援するプログラミング競技会「U-22プログラミング・コンテスト2025」の各賞が決定した。U-22プログラミング・コンテスト実行委員会(江草陽太実行委員長)が11月30日に行われた最終審査会で入選16作品を審査し決めたもので、最高賞の経済産業大臣賞は中学生が受賞した。

 コンテストは当初、国内のIT人材の発掘・育成を目的として、経産省主催で1980年に開始。2014年には民間主催へと移行し、コンテストの主旨に賛同する協賛企業によって開催を継続している。今回で第46回を数えるプログラミング・コンテストである。

 今回は、U-22(22歳以下)の中でも若年層の活躍が目立った。例えば、経産大臣賞総合部門では、フラクタル画像を自由に作り出すソフトウエア「F-gen」が受賞した。制作者は、福岡市立早良中学校の伊藤碧さんだ。

 そのほか、経産省商務情報政策局長賞のアイデア部門は、鹿沼市立北中学校の小峯圭也さんが制作した「Nyx-Protocol」が受賞した。中高一貫校や高校の学生が手がける作品の入賞も多かった。

 人工知能(AI)の性能向上で、高度なプログラミング知識をそれほど必要とせず、秀逸なアイデアがあれば、若年層でも優れた作品を具体化できる環境が整いつつある。そうした傾向が、コンテストから読み取れた。