2026.03.30 【タイ経済最新動向企画】アナログ・デバイセズ タイ工場に新たな施設開設
DTHに開設した新たな製造施設
高い変化対応力でグローバル製造体制支える
米アナログ・デバイセズは、チョンブリにグローバルネットワークの重要な製造拠点「アナログ・デバイセズ・タイランド(ADTH)」を持ち、産業、自動車、通信、民生、デジタルヘルスケアなど幅広い分野に向けて製品を供給している。
同社は今月19日、ADTHに新たな製造施設を開設した。今回の拡張は自社工場と外部ファウンドリ/OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)パートナーからなるハイブリッド製造戦略に基づくもの。アジア太平洋地域における高度な製造、試験のキャパシティーを強化するとともに、高い変化対応力を持つ持続可能な半導体生産能力を拡大させる。
グローバル・オペレーション&テクノロジー担当のヴィヴェック・ジェイン エグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)は「新製造施設により検査工程を効率的に実行できる。優れたエンジニアリング人材、サプライチェーン上の優位性、長期的な成長を支える環境を備えたタイは、将来を見据えた製造ネットワークを構築する上で非常に重要」と話す。
2000年に設立されたADTHは、高精度アナログとミックスド・シグナル製品の製造、高信頼性アセンブリを主軸とし、ADIのグローバルサプライチェーンを長年支えてきた。確かな技術力と継続的改善の文化に支えられた世界最高水準の品質管理システムにより、高品質な組み立て製造、テスト業務を提供し、製品の安定供給を実現している。
新たに開設した施設は最新のクリーンルームと製造キャパシティーが大幅に増強され、インテリジェントな運用を向上させる先進的な製造技術も統合している。よりスマートな製造プロセスを実現し、施設の機能強化を通じて、ウエハーレベル処理、チップスケールパッケージング、最終ICテストの拡大が可能となる。事業運営の機動性や柔軟性にも優れ、ADIのグローバルな変化対応力強化にも貢献する。
LEED基準(建築物や都市の環境性能評価システム)に適合するよう開発され、環境に配慮した製造にも取り組む。100%再生可能エネルギーの導入、エネルギー効率の高い施設設計、強化された水リサイクル・システム、リアルタイム環境パフォーマンス監視など、ADIの幅広いサステナビリティーへの取り組みを支えるものとなる。
ADTHは産業、自動車など幅広い分野への安定供給を実現し、ADIの成長を支える上で極めて重要な役割を果たしている。ADIでは工場の近代化、生産能力の増強や事業リスクの軽減を通じて、ADIのグローバルサプライチェーンを強化していくとしている。













