2022.01.22 今年は自動配送「元年」へ「新しい資本主義」でも柱に

業界団体立ち上げも

 自律走行ロボットで荷物などを届ける自動配送。各地で実証などが進む中、今年は公道での本格展開「元年」になると、業界内外が注目している。関係の法制度の改正が見込まれ、これまで実証実験が積み重ねられてきたロボットの取り組みが、社会実装の段階に入りそうだ。

 岸田首相肝いりの「新しい資本主義実現会議」では、「デジタル田園都市国家構想」に向け、自動配送などが盛り込まれた。首相の先の施政方針演説でも、「低速・小型の自動配送ロボットが公道を走る場合のルール」作りに取り組むなどと強調。時間の限られる施政方針演説は、何を盛り込むかについて省庁同士が「競争」することで有名。そこでうたわれただけに、政権の関心もうかがわれる。

 大手電機やベンチャー、通販事業者ら関係者も多岐にわたるだけに、自主的なルール作りや官公庁との対話の窓口ともなる、業界横断的な組織を立ち上げる動きもある。(24日電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)