2022.09.20 【中部産業特集】ノリタケ伊勢電子 高感度タッチ液晶モジュール 滑らかな認識性能 水濡れや非接触など可能
高感度タッチの組込用液晶モジュール
ノリタケ伊勢電子(三重県大紀町、篠原一浩社長)は、世界で初めて蛍光表示管(VFD)を開発・製品化し、日本をはじめ北米、欧州、アジアなど世界の幅広い産業市場で高い納入実績を持つ。
ノリタケカンパニーリミテドの子会社であり、この9月に創業56周年を迎えた。三重県大紀町に本社と大宮事業所、大内山事業所を構える。
事業内容は、VFDモジュール、高感度タッチ液晶モジュール、OLEDディスプレーモジュールなどの電子部品、デジタルサイネージやディスプレーシステムなどの設計・開発、および製造・販売を手掛けている。
高感度タッチ液晶モジュール(別称=GT)は、独自の技術力を生かしたディスプレー製品。静電容量方式ならではの滑らかなタッチ認識性能を持つ。厚い手袋や厚板越しでも操作ができ、水濡れタッチ、非接触タッチなどが可能。コマンド制御タイプGT-CPとビデオ入力タイプGT-VPをそろえる。
GT-CPは、スレーブ機器(マイコン・CPUなどホスト機の制御下で動作)として使用。VFDモジュール同様のシンプルなコマンドや文字コードをホスト機から送るだけで、タッチと表示を簡単にコントロールできる。7月に7インチの広域温度モデルを新たに発売した。
GT-VPは、パソコンやラズベリーパイなどの組み込み用SBCにつないで簡単に映像を表示する。6月に7インチのRS232CI/Fモデルを新発売した。
OLEDディスプレーモジュールGEは、高精細・高コントラスト・広視野角で見やすく、コンパクトな組み込み用有機EL。カラー表示モデルも開発中である。
主な用途は、計測機器、医療機器、EV充電器、データ端末、産業用の制御装置、食品加工機器、POS、電動バイクなど。
IoTシステム用製品「アイクリップビューアIoT」は、エクセルを使って簡単にコンテンツレイアウトの作成・編集ができるIoTシステム。センサーなどのさまざまな機器と連携することにより、「情報の見える化」を実現する。
用途は、生産設備の稼働状況、設備データの収集・監視、工程環境のモニター、電力使用量の監視、CO₂濃度の表示など。
14~16日、東京ビッグサイトで開催されたセンシング技術の専門展「センサエキスポジャパン2022」に出展。GTシリーズやGEシリーズなどのディスプレー製品を展示・訴求した。