2023.01.06 23年 各社の年頭訓示 電子デバイス・材料

スピードアップへ

 ホシデン・古橋健士社長 今年、われわれは時代に合った新製品の開発を進めると共に、カーボンニュートラルへの取り組みをスピードアップしていかないと、顧客や株主から背を向けられてしまう。のんびりしている暇はない。今年の電子部品業界の移動体通信関連は前半は低調だが、後半には回復し、車載関連の半導体不足も徐々に改善していくだろう。

チームで情報共有

 ニチコン・吉田茂雄社長 持続的な成長サイクルを確立するために私たち一人一人が「個」の力を高めるとともに、チームとしてノウハウや情報を共有することが重要。これからますます厳しい経営環境に直面する中、技術を磨き世間に信頼して使ってもらえる製品の供給こそが今後の当社発展のベースとなる。新たな気持ちで中期成長目標「Vision2025」達成に向け全員で考働しよう。

DXを果敢に推進

 スター精密・佐藤衛社長 コロナ禍、紛争、異常気象に翻弄される不透明な事業環境下でも生き残る強靭な企業体を目指し、自ら行動し、学び続ける人材育成に注力する。全社員のデジタルスキルおよび技術部門のソフト開発力の増強を進め、事業発展の鍵となるDXを果敢に推進していく。特に工作機械事業では、製造DXを駆使した、世界に冠たるサステナブル工場設立を目指す。海外拠点も増強し、活発な人材交流を軸にグローバル人材の育成を進める。

新たな事業を開拓

 日本ガイシ・小林茂社長 当社は2050年の未来を見据え、カーボンニュートラルとデジタル社会分野への事業転換を進めており、2030年に新規事業化品の売上高1000億円以上を目指す「NewValue1000」を掲げている。事業転換を加速させるには、今までにやったことがないことに挑戦し、新たな事業フィールドを開拓していく必要がある。独自のセラミック技術を使ったサービスやスキームを創出し、社会に新たな価値を提供していきたい。