2020.05.20 【次世代自動車用部品特集】サガミエレク
デジタルアンプ向けを主力 電装系製品の品揃えを強化
サガミエレクは、コイルの専門メーカー。自動車分野で事業を伸ばしている。カーオーディ用デジタルアンプ向けをはじめ、車載用LEDライト、さらにECU用やコーナーセンサーなどの電装向けのインダクタなどを手がける。
生産体制は、中国の相模電機(深圳)有限公司とインドネシアのサガミ・インドネシアが2大生産基地。
サガミ・インドネシアは、新工場棟を建設し、生産設備を導入して生産能力を拡大している。また、相模電機(深圳)有限公司は、サガミ・インドネシアに生産シフトを進めながら、生産の自動化投資を展開して生産能力を拡大。
引き続き、車載向けについては、カーオーディオ用デジタルアンプ向けを主力に、電装系の製品のラインアップを強化。最高150度といった高温対応、耐振動・衝撃といった自動車特有の要求に対応したパワーインダクタをはじめ、LED用チョークコイル、センシングデバイスなど、新製品開発とタイムリーな市場投入に取り組んでいく。
新製品では、車載用DC-DCコンバータトランスでSMDタイプの「9EHHA」「11EHHA」「19LDHA」の3タイプ。いずれもEV、HEVといったxEVのバッテリチャージャやバッテリマネジメントシステム(BMS)のDC-DCコンバータトランスとしてラインアップしたもの。
自動車における信頼性試験・AEC-Q200に対応し、使用温度範囲はマイナス40-プラス150度(自己発熱を含む)と高温対応を実現し、信頼性を高めている。