チップ抵抗器やセンサーなど多彩な電子部品で成長図る

　北陸電気工業は、自動車分野に向けてチップ抵抗器からセンサー、モジュールまで多彩な電子部品を供給している。成長戦略の一環として、車載用部品事業への取り組みを強化している。

　同社の車載用部品は、チップ抵抗器、センサー、高機能モジュールをはじめスイッチ、抵抗印刷基板、パネル基板、さらには半固定抵抗器など多彩。

　抵抗器では、車載向けに高信頼性の高付加価値製品の事業を伸ばしている。耐サージ高電力チップ抵抗器「PCRシリーズ」を開発。自動車用エンジンの制御回路などに最適。

　電流検出用途では、長辺電極チップ抵抗器として、新たに高電力タイプ「WCR110／160」を開発した。発熱部から電極までの距離を短くできるとともに、大きな電極構造によって、基板への放熱面積を広く取ることができる。

　また、耐硫化チップ抵抗器「CRS」は、特殊な保護材料を使用することで、耐硫化特性に優れている。

　センサー関連では、カーエアコン向けの湿度センサーで豊富な実績を持つ。さらに磁気センサーや気圧センサーモジュールなどのMEMSを使った高機能センサーを提案。

　高機能モジュールは、カーナビなどの液晶パネル向けのほか、ECU、ライトなど、電装系向けの用途を拡大。タイや中国・上海の両工場では、車載用モジュールの生産規模が拡大している。

　プリント配線板は、メーターパネル用基板、実績豊富な抵抗印刷基板などの技術で、車載機器から電装関連まで柔軟に対応していく。