2020.05.20 【次世代自動車用部品特集】ADAS/自動運転関連部品

MEMS式車載LiDAR

V2Xモジュールなど開発進む

 自動運転の実現には、車外通信性能の高度化や高精度な物体認識、高度な車両制御、AI(人工知能)を含む情報処理技術など様々なテクノロジーの融合が必要。搭載される電子部品への信頼性要求も極めて高い。

 電子部品メーカー各社は、これらを実現する要素として、各種車載用センサーや通信デバイス、撮像系部品、大容量高速伝送用部品次世代高速通信規格5G関連部品などの開発を活発化させている。

 安全系部品では、ミリ波レーダーや車車間/路車間/歩車間通信用のV2Xモジュール、LiDAR(ライダー)、車載カメラモジュールおよび車載カメラ用部品などの開発が進められている。

 V2Xモジュールは、IEEE801.11p規格対応モジュールの開発が進展。車載カメラ関連では、今後の市場本格化が見込まれる車載センシングカメラ向けの高画素カメラモジュールおよび関連部品の開発が進んでいる。

 車載センシングカメラ用コネクタでは、2㍋ピクセルなどの高画質対応や、伝送速度5ギガbpsなどに対応する製品開発が進展。

 車載用ライダーは、難易度が高い市街地での自動運転に適用される自動運転レベル4への搭載が必須とされ、小型・高精度化と低コスト化が追求されている。最近は機械式に加えて、小型化やコストパフォーマンスに優れるMEMS式の技術開発も活発化している。

 衛星測位システムは、日本独自の衛星測位システムである準天頂衛星「みちびき」の本格運用が開始されており、関連デバイス開発が活発化している。