2020.06.26 【オフィスソリューション特集】富士ゼロックステレワークソリューションに力、課題解決型アプローチで対応

「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ

 富士ゼロックスは、需要が急拡大しているテレワークソリューションを強化している。新型コロナウイルスの感染拡大で、「お客さまの環境は大きく変わった。

 テレワークや会議のオンライン化など新しい環境に対応したソリューションを拡充している」と、宮山昌一販売戦略推進部販売促進室室長は語る。

 コロナ感染拡大の影響下、働き方や営業活動、IT管理、モバイル管理などの情報システムの在り方は、大きく変化。

 在宅勤務では、「社外からセキュアにアクセスできない」「オンラインでの会議ができない」「紙での稟議(りんぎ)申請や契約承認が回らない」「勤怠管理ができていない」などの課題が見えてきた。

 営業活動では、対面営業ができないなどの課題も出てきている。また、情報システムではテレワークに対応したインフラ、セキュリティ対策が喫緊の課題となっている。

 同社では、こうした顧客の困り事に対して「課題解決型アプローチ」で対応、「いつでも・どこでも働ける環境」づくりに注力する。

 同社が推進するテレワークソリューションは、「会議・商談」「情報共有」「報告・連絡・相談」「社内申請」「契約」の五つのシーンとITインフラなどの「環境」の切り口で捉え、これらの課題に対し、リモートアクセス、ペーパーレスファクス、ネットプリントなどのソリューションで解決を図る提案を行う。

 テレワークの拡大に伴って、セキュアに社内にアクセスする仕組みが求められている。これに対しbeatサービスを提供しているが、このbeatリモートアクセスの契約件数は、前年同期比8倍と急増している。

 ペーパーレスファクス需要も増大、4月の問い合わせ件数は、平常時の約7倍となった。複合機とストレージサービス(Working Folder)、入出トレイ(DocuWorksトレイ)の連携によって、ペーパーレス受信を実現していく。

 外出先でも、自宅のコンビニでも、オフィスと同じようなプリント環境を提供するのがネットプリント for business。5月のコンシューマ向けネットプリントサービスのプリント枚数は、前年同期比約2倍、法人契約も増大。

 この結果、ネットプリントの契約ライセンスは、ほぼ倍増し、プリントボリュームは10倍に伸長している。

 このほかに、電子サインサービスや社内文書回覧の需要も拡大しているところだ。

 宮山室長は「アフターコロナも、元の環境には戻らない。これからは、テレワーク環境、オフィス環境のハイブリッドで最適解が求められる。新しい環境の中で、どう最適解を提供できるか、お手伝いしていく」と話している。

 同社では、新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation(スマートワークイノベーション)」を提案している。ソリューションのベースとなる複合機では、「ApeosPort-Ⅶ C(アペオスポート-セブンシー)」シリーズを拡充していく。