2020.06.26 【オフィスソリューション特集】セイコーエプソンスマートチャージが好調、IJの価値伝える

LX-10050MFシリーズ

 セイコーエプソンの「スマートチャージ」が好評だ。100枚/分の高速印刷を実現するフラグシップ「LX-10050MFシリーズ」など製品ラインアップを拡充、販売も好調に推移している。

 特に、重点戦略の一つとしている文教市場向け施策「アカデミックプラン」が、大幅に伸長。

 20年度は、病院など医療向けソリューションを本格展開し、オフィス市場に加え、文教、医療戦略を加速させる。

 エプソン販売の子田吉之販売推進本部スマートチャージMD部部長は「コスト性能、環境面などインクジェットの価値をしっかりお客さまに伝え、社会的課題解決に貢献していく」と、スマートチャージ戦略の狙いを語っている。

 セイコーエプソンは、新たに高速印刷を実現し、環境性能に優れた高速ラインインクジェット複合機/プリンタ「LX」シリーズ3モデル、「PX」シリーズ3モデルを投入。

 LXシリーズのLX-10050MFシリーズは、1分間に100枚の圧倒的高速印刷を実現している。75枚/分機、60枚/分機もラインアップに加えている。

 生産性に加え、高画質、信頼性を3大特徴としており、フィニッシャ機能も搭載した。PXシリーズは、進化した機能とコンパクトさを特徴としている。

 スマートチャージは、19年度も好調に推移した。「昨年11月に発表したアカデミックプランの反響が大きく、特に文教市場が大幅な伸び」(子田部長)だ。

 アカデミックプランは、各学校の印刷環境に的確に対応するため、利用状況に応じて適切な機種、台数、各種サービスを提案。月額定額制プランによって予算管理も容易だ。

 また、4月16日から新オプションとして、学校通信作成支援ソフト「Epson CoCo-Creator」の提供を開始した。

 先生が作成する各種便りも、簡単レイアウト、カラーコーディネート、自動補正などの機能で、表現力豊かにしかも短時間で作成できる。

 「新型コロナで、先生方は2倍以上忙しくなった。デジタルと紙の融合が教育の向上につながる。アカデミックプランで、コストを意識せず安心してカラープリントができる。先生方の働き方改革に貢献していく」と子田部長。

 20年度は、文教市場とともに病院など医療の現場に向けたソリューションを大きく打ち出す。医療従事者にとってPCに次いで、多く使われているのがプリンタ。しかし、印刷速度、ランニングコストなどが課題となっていた。

「インクジェットの良さを先生方に提案することで、コスト削減、働き方改革につなげていく」として、環境性能、低TCO、高生産性などにより、医師・患者のイライラ軽減、非常時のBCP対策、病院の経営メリットなど価値提案していく。

 オフィス市場は、紙を再生する乾式オフィス製紙機「PaperLab」とスマートチャージを連携させ、環境配慮型のエコオフィスなど、SDGsの時代に向けた提案を強化している。