2020.06.26 【オフィスソリューション特集】キヤノンimageRUNNER ADVANCE DX22モデル発売
「imageRUNNER ADVANCE DX」
キヤノンは、オフィス向け複合機の新商品「imageRUNNER ADVANCE DX」22モデルを今月上旬から発売開始した。
「新型コロナウイルスの影響で市場全体は厳しい状況だが、テレワーク関連の需要などは引き合いが活発だ。
ネットワーク構築、クラウドでの情報共有、コミュニケーションツールなどの需要は伸びている。新シリーズは、こうしたお客さまの環境変化に対応した」(岩脇伸一キヤノンMJオフィスMFP企画部オフィスMFP商品企画第1課課長)。
ICT技術の進化やクラウドサービスの普及で、業務の自動化、省力化によるオフィスの働き方改革の動きが加速する一方、文章の共有や管理のための電子化は、依然手作業を多く残し、効率化の妨げになっている。
新シリーズは、業界最高クラスの高速・高品質スキャナにより、ファイルのメール添付送信や共有フォルダへの格納などの紙文書の電子化を促進し、さらにユーザビリティを追求したシンプルな操作パネルにより、業務の効率化に貢献する。
業務効率化のネックとなっているのが、企業にまだまだ多い紙文書。今回の新製品の最大のポイントは、スキャナ機能の大幅強化だ。
「紙の電子化には、スキャナの生産性が非常に重要。全モデルで、業界最高の生産性を実現した」と岩脇課長は強調する。
対応原稿サイズの拡張、読み取り品質と読み取り速度を向上させた新ADFを全シリーズに共通に搭載した。
読み取った画像の傾きを自動補正するデジタル斜行補正機能を搭載することにより、原稿の傾きの機械的補正を排除し、両面読み取りスピード最大270ページ/分を実現している。
ユーザビリティの追求では、ハードキーをなくし、操作パネルをコンパクトにするとともに、認証で使用するICカードリーダー部を全モデル右側に配置することで、直観的な操作で簡単に作業できるようにした。
また、クラウドサービス対応では、クラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」の進化に対応、機能拡張との組み合わせで、さらなる業務の効率化、生産性をサポートする。
「紙の電子化とクラウドサービスによるワークフロー全体の効率化を目指している。MFP単体の機能強化とともに、様々なソフト商材を組み合わせ、トータルの提案。特にドキュメントにまつわる業務の効率化に注力していく」と岩脇課長は話す。
キヤノンMJでは、5月20日から3カ月間無償提供のオフィス複合機と連携するテレワーク環境構築の支援サービスを開始した。
これは、紙文書のデータ化や同社のクラウドストレージサービス「HOME(ホーム)」との連携、受信したファクスの電子化など、テレワーク環境の構築を支援する。
「通常のキャンペーンの6、7倍の引き合いがある。お客様が環境を変えようとしており、こうした要望に応えていく」と岩脇課長。