2025.01.09 かわいいフィギュアがタッチセンサーに JDIがCESで展示

フィギュアもタッチセンサーになる(米ラスベガス、8日)

ゲーム仕立てで触りたくなる趣向もゲーム仕立てで触りたくなる趣向も

北米を中心に医療機器、産業機器、住宅住設関連の企業も関心を寄せ、ブースに来訪した北米を中心に医療機器、産業機器、住宅住設関連の企業も関心を寄せ、ブースに来訪した

 【ラスベガス(米ネバダ州)=CES取材班】ジャパンディスプレイ(JDI)は世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2025」に、石や木材などをタッチセンサーにできる独自技術「ZINNSIA(ジンシア)」を出展。かわいらしいフィギュアに手で触れると音声を再生する展示などを披露した。

 ジンシアはスマートフォンなどのディスプレイ画面の操作に使う静電容量センサーを応用したもの。従来センサーと組み合わせるのが難しかった素材を使って人やモノを検知できる。

 今回は石や木のパネルに触れるとゲームを遊べるようにし、世界からCESに集まった人々が手を触れたくなる趣向を凝らしたほか、触れるとしゃべるフィギュアも用意。見せ方を変え用途の広がりを示した。「フィギュアは好事家の間で人気で、コミュニケーションがとれるのは面白いのではないか」(同社)という。

 同技術は、すでに日本国内では展示会などを通じて認知度を高めており、ゲーム機メーカーなどからも引き合いがある。海外展開を目指す第1弾としてCESに参加したが、想定よりも「日本から訪れた人も興味を持つことが多かった」(同社)とのこと。エンターテインメント要素のある展示でありながらも、反応があったのは自動車、素材、電機メーカー、通信会社など多様な業種。北米を中心に医療機器、産業機器、住宅住設関連の企業も関心を寄せ、ブラジルや欧州からも来訪があった。