2025.07.11 【電子部品技術総合特集】30年以降のR&D強化分野 「次世代自動車」が最多
主要電子部品メーカー各社に「2030年以降を視野にR&D強化に努める分野」(複数回答)についてアンケート調査を行った。
回答27社で集計したところ、最も多かったのは「次世代自動車」の21社。以下、「次世代インフラ関連」「社会インフラ関連」「サーバー/データセンター関連」「スマートファクトリー関連」の順だった。
次世代自動車は、今後の電子部品市場の成長を支える最重要分野として多くのメーカーが認識し、中長期視点でのR&Dを強化している。
次世代インフラ関連は、30年ごろの立ち上がりが期待される6G通信に照準を合わせた次世代通信インフラ関連の技術開発が進む見通し。社会インフラについても、下水道や橋などのインフラ老朽化対策が急務となっており、これらに対応するソリューションが求められている。
サーバー/データセンター市場は、生成AI(人工知能)の普及や企業のDX投資増大などにより、今後も市場の急激な成長と技術革新が予想され、各社の注目度が高い。スマートファクトリー関連も、社会全体の自動化ニーズの高まりに伴う市場拡大が期待されている。
このほか医療機器/ヘルスケア、次世代電力インフラ、ロボット、スマートハウス、航空宇宙関連など、多様な分野が中長期の重点分野に挙げられている。