2025.07.30 パナHD、26年4月に新体制へ 家電会社、社名に「パナソニック」
パナソニックホールディングス(HD)が、2026年4月1日から新たなグループ体制に移行する。30日には、白物家電やAV機器など家電を担当する新事業会社の社名を「パナソニック」にすると発表。社長には、現在パナソニックエンターテインメント&コミュニケーション(PEAC)社長執行役員の豊嶋明氏が就任する。
新事業会社のパナソニックは、現在のパナソニック傘下にある事業会社「くらしアプライアンス社」と「中国・東北アジア社」とPEACを一体化させてスタートする。
同日の26年度第1四半期(4~6月)決算会見に臨んだパナソニックHDの和仁古明取締役執行役員グループCFO(最高財務責任者)は、社名をパナソニックにしたことについて「コンシューマー市場に浸透するパナソニックブランドを生かすこと、また社名変更による移行コストを抑えるため」と語った。
社長人事については「(PEACで)テレビなど厳しい事業の構造改革に熱意を持ち、率先して現場で取り組んできた豊嶋社長に、今後の家電事業の改革を率いていただく」(和仁古グループCFO)とした。
現在のパナソニック傘下の空質空調社とコールドチェーンソリューションズ社は、来年4月以降にパナソニックHVAC&CC(片山栄一社長)として始動する。エレクトリックワークス社はパナソニックエレクトリックワークス(大瀧清社長)として発足する。