2025.11.05 アズビル、4~9月期営業利益が2割増 建物向けオートメーションなど主力事業が堅調

 アズビルが5日発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.6%減の1328億円、営業利益が同21%増の177億円の減収増益となった。

 受注と売上高は前年度の子会社譲渡による影響から減少したが、営業利益は、堅調なビルディングオートメーション(BA)事業とアドバンスオートメーション(AA)事業をけん引役に伸長し、計画を上回って着地。価格転嫁を含む収益力の強化施策も寄与した。

 セグメント別では、BA事業の売上高が645億円(前年同期比3.2%増)。セグメント利益は83億円(同36.3%増)となり、増収増益だった。既設建物向けやサービス分野の売上高が伸びた。

 AA事業は、売上高が529億円(同2.7%増)、セグメント利益が90億円(同15.1%増)の増収増益。国内外でプロセスオートメーション(PA)市場が増加し、売上高が前年同期に比べ増えた。一方でファクトリーオートメーション(FA)市場の回復遅延により、計画は未達となった。

 LA(ライフオートメーション)事業は、売上高が160億円(同38%減)、セグメント利益が3億円(同55.9%減)の減収減益。アズビルテスター(ATL)の連結範囲からの除外による影響から、受注高と売上高、セグメント利益は、いずれも前年同期に比べて減少した。ATL連結除外の影響を除くと、受注高は増加し、売上高が前年同期と同じ水準となる。

 通期の連結業績予想は、10月30日に5月公表の当初予想 を上方修正して以降、変更していない。