2025.11.06 社会実装の拠点「九工大未来テラス」オープン 4日テープカット
戸畑キャンパス中心部にオープンした「九工大未来テラス」
九州工業大学は、文部科学省の2024年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、日本全体の研究力強化をけん引する研究大学群25の1つだ。宇宙、ロボット、通信など先端分野の研究と社会実装、スタートアップ支援の拠点として、同大戸畑キャンパス(北九州市戸畑区)に「九工大未来テラス」を今年春に竣工。4日に開所式典としてテープカットと内覧会を行った。
未来テラスは4階建てで、延べ床面積は2304㎡。1階はオープンスペ―ス、2階はイノベーション本部と社会実装本部、会議室で、3・4階は連携機関や共同研究を行っている企業、九工大発のベンチャーなどが入居予定となっている。
九工大工学部の建設社会工学科が、研究の一環として企画やデザインに携わり、外部に開かれた空間として各階のテーマカラーや配置、什器(じゅうき)の選択などに生かされている。同大設立当初の校舎は、東京駅や西日本工業倶楽部などを手がけた辰野金吾の設計。未来テラス全体のデザインは、辰野氏が得意としたレンガのイギリス積みからも発想を得ている。
テープカットには九工大の三谷康範学長をはじめ、来賓で片山憲一北九州市副市長、飯塚キャンパスのある飯塚市から武井政一市長、同日開催したJ-PEAKSシンポジウムに登壇した文科省科学技術・学術政策局の井上睦子科学技術学術総括官などが参列した。
九州工業大学発のベンチャー企業では、この日のシンポジウムで事例発表したTriOrb(北九州市小倉北区)、KiQ Robotics(同)などがある。今年創業したKick Space TechnologiesとKyutech Space Solution for Emergingsは、未来テラスに入居予定だ。









