2025.11.07 島津製作所、25年4~9月期増収増益 主力の計測機器事業が寄与
島津製作所の2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算は、主力の計測機器事業が堅調に推移し、増収増益となった。売上高は前年同期比2%増の2563億4200万円で、5期連続で過去最高を更新した。営業利益は増収効果などにより、4.5%増の315億8000万円。経常利益も10.4%増の313億4900万円、純利益も10.9%増の236億3000万円と上向いた。
セグメント別にみると、計測機器事業の売上高は5期連続で過去最高を更新し、4.7%増の1681億3200万円。重点機種に指定する液体クロマトグラフ(LC)や質量分析システム(MS)などが好調に推移したことが奏功した。営業利益も増収が寄与し、9.8%増の233億9800万円だった。
医用機器事業は、130年の歴史があるX線システムが北米やアジアで好調に推移したが、日本や欧州、中国で低迷。売上高は1.2%減の336億2800万円、営業利益も20.6%減の12億6600万円となった。
産業機器事業は、先端半導体やコーティング製造装置向け需要が堅調に推移したが、半導体製造装置メーカー向けが苦戦し、売上高が8.7%減の329億1800万円。営業利益は減収の結果、12.8%減の46億1900万円となった。
航空機器事業は、防衛分野向け需要が増えたものの、サプライチェーンの一部に課題が生じた。民間航空機向け搭載品が増加し、売上高は1%増の182億1100万円。営業利益は採算性改善などにより、49%増の35億6300万円を計上した。
通期の業績予想は、米国関税政策の影響や為替レートなどを見直し、売上高を前回予想から300億円多い前期比1.1%増の5450億円に、営業利益を140億円多い0.4%増の720億円に上方修正した。




