2026.01.25 島津製作所、新たな企業ミュージアムを29年夏に開館 創業150周年記念で建設
新ミュージアムについて説明する島津製作所の山本靖則社長
島津製作所は、創業150周年記念事業の一環として、京都市中京区に「島津科学技術ミュージアム」(仮称)を建設すると発表した。計画地は旧河原町本社(1927年竣工、現フォーチュンガーデン京都)に隣接する場所。事業費は約70億円。新ミュージアムは、歴史的資産と最先端の科学技術を結び、社会との新たなつながりを育む文化拠点として、2029年夏の開館を目指す。
新たな企業ミュージアムのコンセプトは「島津製作所の歴史的資産を活用し、社会と科学技術の新しいつながりを創出する」。近隣は創業者の島津源蔵の家屋兼社屋を改築した「島津製作所 創業記念資料館」がある。2館体制を構築し、150年の軌跡と未来への展望を一体的に発信する。会見した山本靖則社長は「創業期の製品と現代製品の合間の製品を展示する。また、未来に向けての展示も推進する」と話す。
新ミュージアムのキーワードは①科学技術と社会を“つなぐ”、②多様なステークホルダーの交流、③社員の誇りとアイデンティティ形成―の3つ。体験型展示、サイエンスとアートを掛け合わせた企画などを展開するほか、企業、教育機関、地域住民、観光客までを包摂する場ともし、理念・価値観や最先端技術を伝える教育機能も強化する。「京都を訪れる海外の旅行者にも訪れてもらい、海外での島津の知名度を高める」(山本社長)。
設計には、「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー建築賞を受賞した建築家・伊東豊雄氏を起用。伊東氏にとって文化都市・京都における初作品となる。建築コンセプトは「歴史的建造物との調和」。「ふらっと入ってみたいと思ってもらえるイメージ」(山本社長)。
新ミュージアムの基本設計、実施設計・工事監理監修は、伊東豊雄建築設計事務所。規模は地下1階・地上4階。延床面積は約4125㎡。着工は早くて来年を予定。展示室のほか、ワークショップルームやライブラリー、カフェ、ショップ、広場などを備える。隣にあるフォーチュンガーデン京都と地続きにし、オープンなイメージにする。








