2026.10.26 【次世代自動車用部品特集 】Lelon タイ工場新設、顧客への近接サービス拡充
台湾のアルミ電解コンデンサーメーカー立隆電子(Lelon Electronics)は、アルミ電解コンデンサーのソリューションプロバイダーへの転換を積極的に進めている。
車載電子機器やAI(人工知能)関連アプリケーションが、事業成長のけん引役。近年、グローバルサプライチェーンを取り巻く環境が急速に変化する中、リスク分散と安定供給、顧客の生産拠点への近接化を図っている。同社のタイ新工場は現在認証フェーズに入っており、来年から量産を開始する予定だ。
タイ新工場はアマタシティ・チョンブリ工業団地に位置する。顧客からの認証取得後、2027年中に量産を開始する計画。自動車の電子化進展および電気自動車(EV)の販売増加により、ADAS(先進運転支援システム)、各種ECU(電子制御ユニット)、車載充電器(OBC)などの需要が高まっており、車載用アルミ電解コンデンサーの需要拡大を後押ししている。新工場では初期段階としてアルミ電解コンデンサーの生産ラインを導入し、今後の市場需要に応じて段階的に生産能力を拡張する。ハイブリッド型や高分子(ポリマー)型の製品ラインも導入していく方針だ。
タイ工場の開設は、同社にとって単なる生産拠点の追加にとどまらない。①エネルギー(Energy)②セキュリティー(Security)③地政学(Geopolitics)―といった新たな観点を重視して構築・計画されたものであり、同工場の優れた立地条件は、輸送時間の短縮と供給効率の向上に寄与し、より迅速なサービスを顧客に提供する。
同社は既に多くの大手Tier 1(1次部品メーカー)のサプライヤーとなっている。ドイツの主要自動車パーツメーカーの認証も取得しており、高い安全性が求められる用途に製品が採用されている。今後も顧客ニーズを起点とし、東南アジア地域の日系顧客に対して近接サポートを提供するとともに、柔軟な納期調整と包括的なアルミ電解コンデンサーソリューションを提供していく。













