2026.10.26 エイブリック、医療用ハンドヘルド超音波ソリューションの新製品 画質の精細度向上、体内深部までクリアに描出
「viewphii-Gen3」の画像確認用ボードと新開発のデジタルパルサーLSI
ミネベアミツミグループのエイブリックは、医療用ハンドヘルド超音波ソリューション「viewphii(ビューフィー)シリーズ」の第3世代品「viewphii-Gen3」のサンプル提供を始めた。送信時の駆動電圧を従来の±40Vから±100Vへ高圧化し、小型・軽量・長時間駆動のモビリティー性能を維持しながら、超音波画像のさらなる高精細化・高画質化を実現した。
ビューフィーシリーズは、同社のアナログ・画像処理技術を結集した持ち運び可能な医療用超音波機器向けの送受信LSI(高密度集積回路)とソリューションだ。専用の半導体と開発キットをセットで提供することで、小型装置の課題だった高画質や長時間駆動、低発熱、部品数削減を同時に実現。医療機器メーカーの設計負荷軽減を支援し、在宅医療や災害現場での救護活動、スポーツドクターなどに貢献している。
viewphii-Gen3は、新開発の「送信電圧±100V対応デジタルパルサーLSI」を搭載し、送信駆動電圧を±40Vから±100Vへ拡大して体内深部までのクリアな描出を実現した。独自技術により高品質な正負対称パルス波形を出力し、高画質化に貢献。従来の小型機器では難しかった体内深部組織の描出性能や微細・低速な血流を捉えるカラー感度が大幅に向上し、高精度な診断をサポートする。
高電圧駆動を実現しながら、高集積な新規デジタルパルサーLSIにより、徹底した低消費電力化・低発熱も両立した。機器サイズの小型化・軽量化に加え、使用時のバッテリー切れの不安を与えない長時間駆動と高画質の両立にも対応する。
大型超音波装置向けアナログIC(集積回路)開発で培った高耐圧スイッチを活用し、超音波の送信チャネル数を従来の192チャネルから256チャネルへ拡大。一つのプローブに2種類のトランスデューサーを搭載するデュアルプローブに対応可能で、医療機器メーカーの製品ラインアップのバリエーション拡大に貢献する。
viewphii-Gen3は、LSIチップセットに加え、要望に応じたLSI動作確認や超音波画像確認用のプローブ、開発用評価ボードなど、超音波機器開発に有効なプラットフォームをトータルソリューションとして提供。医療機器メーカーは、自社仕様に合わせた高機能ハンドヘルド超音波機器を、より短い開発期間で製品化することが可能だ。











