2024.09.11 41体アバターお目見え、スペインから遠隔操作も グラングリーン大阪で10日からイベント

JAM BASE内のレストランを案内するアバター

日本語と英語で周辺施設を案内するアバター日本語と英語で周辺施設を案内するアバター

 JR大阪駅に直結するグラングリーン大阪(大阪市北区)で10日から、アバターと触れ合えるイベント「アバターランド」を実施している。

 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が主催。遠隔操作するアバターの技術的な実証に加え、社会的受容性の調査や研究開発へのフィードバックを目的に実施している。

 イベントでは、アバターが周辺店舗の案内などを行う。グラングリーン大阪にあるJAM BASE内「大阪大学みらい創発hive」では、実際にアバターを操作することもできる。

 設置された41体のアバターの中には移動して来訪者に話しかけるものもある。それらのアバターは、大阪や東京、長崎、スペインに住む学生や社会人、高齢者などが遠隔で操作している。AI(人工知能)を活用した自律的な会話を基本とすることで、1人で複数のアバターを操作するケースもあるという。

 ATRでアバター共生社会プロジェクトのプロジェクトマネージャーを務める大阪大学基礎工学研究科の石黒浩教授は「アバターによって町がどのように変わっていくのか体験してもらいたい」と話す。        

 イベントは29日まで。17~27日には、東京都千代田区の「ワテラス」でも同様のイベントを実施する。