2025.11.10 北陸電気工業の25年4~9月期は減収増益 通期予想を上方修正

 北陸電気工業の2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、為替の円高影響などにより前年同期比減収となったが、付加価値ウエイトの高い製品が伸長したことで増益を確保した。また、為替の円安シフトを織り込み、今年度通期業績予想を上方修正した。

 4~9月期のセグメント別売り上げは、主力の電子部品は円高になったことを主因に、前年同期比4.0%減。金型・機械設備はアミューズメント向け金型の増加などにより、同46.9%増。その他は同7.0%減。

 市場別売上高は、情報・通信機器向けがデータセンター向けの増加などにより前年同期比19.9%増と大きく増加したが、主力のモビリティー向けはEV(電気自動車)とディスプレーパネル向けが減少し同2.8%減。産業機器や家電機器向けは円高を主因に減少した。

 同社は下期の想定為替レートを従来の1ドル=140円から147円に変更し、これに伴い、通期の売上高と各利益予想を上方修正した。修正後の金額は、売上高423億円(従来予想=408億円)、営業利益21億円(同20億円)、経常利益21億円(同17億円)、当期純利益16億円(同12億円)。