2025.11.12 TOWA、4~9月期減収減益 通期見通しは据え置き増収増益

 TOWAの2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比14.4%減の234億4900万円、営業利益が同52.6%減の24億9300万円、経常利益が同54.2%減の23億9400万円、純利益が同51.7%減の18億4900万円となった。売上高は米国関税の影響で顧客の投資判断が慎重となり減収。受注高はAI(人工知能)・データセンター向けやメモリー向けを中心に回復。利益は売上高の減少に伴い減益となった 。

 半導体事業は、前年度後半から続く米国関税政策の影響により減収。メディカルデバイス事業は、医療用成形品や組立品の需要が堅調に推移し増収。新事業は、半導体設備投資動向に連動し減少。レーザ事業は、設備投資が引き続き見送られたことなどの影響により減収となった。  

 エリア別の売上高は中国地域で半導体内製化に向けた動きが継続し、好調。その他アジア地域は回復の傾向。売上高は第2四半期だけで見ると半導体設備投資が徐々に回復し、24年3月期第4四半期に次ぐ高水準となった。  

通期連結業績予想は前回予想を据え置き、売上高が560億円、営業利益と経常利益が98億円、純利益68億6000万円。第2四半期の受注高は146億1000万円。AI・データセンター向けの需要増加が続いており、下期も引き続き受注をけん引する見通し。