2025.11.19 進化したごみ取りセンサー搭載 セパレート型コードレス掃除機発売へ パナソニック

ごみ取れ性能と軽量化で、より使いやすく進化したNX500K

セパレートコードレスは、紙パックの利便性と清潔性が強く支持されているセパレートコードレスは、紙パックの利便性と清潔性が強く支持されている

 パナソニックは、セパレート型コードレススティック掃除機の新製品「MC-NX500K」(税込み7万円前後)を12月中旬に発売する。

 新製品は、従来機「MC-NS100K」の後継モデルで、新開発の「スゴ取れセンサー」を搭載し、吸引力と軽さを兼ね備え、使い勝手が向上した。本体質量は約1.2kgとなり、NS100Kより約300g軽量だ。

 新形状ノズルを搭載してごみ取れ性能を向上。従来機のクリーンセンサーより進化したスゴ取れセンサーは、目に見えない微細なハウスダストまできれいに取り除く。

 センサー機能は1988年に同社が業界で初めて採用したもので、目に見えない微細な約20μmのごみまでキャッチするだけでなく、ごみの量に応じて吸引力のパワーをきめ細かく制御する。

 新製品では、ごみを見つけると、最大出力約4.4倍に高め、すばやく細かいごみを集じんする。

 センサーが反応すると瞬時にパワーを上げて効率よくごみを吸い取り、ごみが少ないところではパワーを抑え、全体としてバランスよく制御するため、電池を有効に使い運転時間を延ばせる。

 運転時間は強モードで約8分。自動運転では、ごみの量にもよるが、約8分から最大約30分の運転を可能とする。

 同社は業界に先駆けスティック本体から分離したダストボックス(紙パック)を充電台に内蔵した、セパレート型コードレススティック掃除機「MC-NS10K」を 21年に発売した。

 以来、紙パックの手軽さと優れた衛生面を兼ねた点が支持され、シリーズ累計32万1000台(25年10月末時点)を販売したヒットモデルとなっている。

 セパレート型は掃除のたびに本体にたまったごみをクリーンドック内の紙パックに収集する。ごみを移送することで本体が毎回ほぼ空になり、強い吸引力を維持できる。

 しっかりごみを移送するにはクリーンドックのモーターも重要で、ここには1982年から販売してきた紙パック式キャニスター掃除機の技術・ノウハウの蓄積を生かした吸引技術を搭載する。

 今後、年末大掃除シーズンに向け、新製品のテレビCMの投入や店頭での実演体感提案に力を入れ、商戦を盛り上げていく。

 掃除機の国内市場が成熟する中でも、付加価値の高いコードレススティックタイプは注目を集めている。同社のセパレートコードレス最上位の「MC-NS810KM」(24年10月発売)は累計5万台の販売を達成し、大きな手応えを得ている。

 NS810KMは、ノズルに独自のマイクロミスト機能を搭載し、フローリングの床のべたつきやざらつきを解消する点が評価され、店頭では指名買いも多い。

 新製品のNX500Kは月3000台の販売を目指す。セパレートコードレスシリーズ全体の販売では、半分が同機となる計画だ。シリーズ全体で26年度は前年比1.2倍の販売を計画する。