2025.11.28 キヤノンITS、SASEクラウド監視を強化 AI活用のSOCサービスを来春提供開始
SOCサービスの概要図
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、ITインフラサービス「SOLTAGE(ソルテージ)」の新たなセキュリティ運用サービスとして、「Cato SASEクラウド」を対象としたSOC(Security Operation Center)サービスを2026年3月から提供開始する。
インターネットに接続されたIT資産に対し、ネットワークとセキュリティー機能を統合して提供するSASE(Secure Access Service Edge)の導入が進んでいる。しかし、運用には高度なスキルと即応体制が求められるため、多くの企業では自社のみでの対応が難しい状況にある。こうした背景から、SOC運用を外部専門組織へ委託する動きが加速している。
キヤノンITSの新サービスは、Cato SASEクラウドによる脅威検出や対策を提供し、インシデント発生時には初動対応から恒久対策の提案まで一貫して対応する。さらに、利用状況の定期分析と報告により、顧客のセキュリティー状況を継続的に可視化する。
SOCに蓄積されたログやアラートは人工知能(AI)により自動相関分析され、脅威度や緊急度を評価した上でインシデントのシナリオ化と推奨対処案を提示する仕組みを採用。マルウェア感染が疑われる端末については、SOCシステムからMDRソフトウエアへ自動指示し、ネットワーク隔離まで自動化する。
従来の人手依存型SOCと比較し、AI分析や自動隔離などの機能により運用効率を高め、外部委託型SOCにおける課題となっていた利用料金の抑制を実現した点が特徴。同社は今後もSOLTAGEの提供領域を拡大し、SOCサービスについても対象サービスを拡張することで、企業ネットワーク全体を包括的に保護できる体制を目指す。
価格は月額税別30万円から。







