2025.12.03 KDDI関西総支社、兵庫・豊岡市でボランティア活動 約60人参加しコウノトリの生息地保全 

社員とその家族約60人が保全活動に取り組んだ 

感謝状を持つ江口総支社長(右)と門間市長 感謝状を持つ江口総支社長(右)と門間市長 

 KDDI関西総支社は、兵庫県豊岡市の加陽湿地でコウノトリ生息地保全のボランティア活動を実施した。参加したのは社員とその家族約60人。湿地内にある池の泥など蓄積物の除去、外来種を駆除した。同社のこれまでのボランティア活動への取り組みが評価され、豊岡市から感謝状を受け取った。 

 同総支社と豊岡市は2016年9月に包括協定を結び、ビッグデータを活用した観光振興、特産物の販売促進のほか、通信技術を活用したIoT農業の支援などに取り組んできた。協定を契機に、同総支社は17年10月から「コウノトリ生息地保全活動」を推進してきた。 

 コウノトリは、一度は日本の空から絶滅したものの、絶滅前から取り組み始めた人工飼育や生息地の保全・再生によって500羽超にまで増えた。保全活動は、コウノトリの餌となるカエル、ドジョウ、小魚などが生息する湿地を保全し、外来種の駆除などを行うもので、今回で9回目となる。 

 活動当日は、市内で開会式や感謝状贈呈式を実施。あいさつした江口高介関西総支社長は「湿地帯の保全活動はこれまでに延べ450人が参加した。今後も活動を継続的に取り組み、次世代に取り組みを残したい」と述べた。また、感謝状贈呈式では門間雄司豊岡市長が「KDDIとはボランティア活動のほかスマート農業などで支援をいただいている。支援はありがたい」と感謝の意を伝えた。 

 活動では約200㎡ある池の泥などの蓄積物をバケツくみ取り、バケツ1000杯強の泥を手作業で除去。昨年設置した本来その地域にすむ生物が生息できるようにした空間「ビオトープ」では在来種を食べるアメリカザリガニやウシガエルのオタマジャクシなど外来種を網などで取り除いた。ビオトープでは、メダカなどの在来種の生息が確認された。