2026.01.12 【電子部品総合特集】指月電機製作所・足達信章社長 AI需要で売り上げ過去最高更新 「融合からシナジーへ」中計実現へ知恵結集

 第2四半期は、売上高が電力機器システムが好調に推移し、四半期ベースで過去最高を更新した。利益も売上高の増加、生産性の改善が寄与し増益だった。取引先の在庫も解消しており、今後も順調に推移するものとみている。全体的には計画通りに推移している。

 今年はAI(人工知能)向け需要が続く。当社はデータセンター向けに無停電電源装置や空調設備向けの部品、受配電用コンデンサーから関連する半導体製造現場向け装置など関連する商品を扱っている。無停電電源装置は今後も順調に推移するだろう。瞬低が発生すると即座に蓄電器から電力を放出することで、瞬低から半導体製造を守る瞬低補償装置もPRしている。

 自動車業界にはxEV(電動車)向けのコンデンサーを納めているが、今年から需要が上向くとみている。一方、FA業界は投資に慎重姿勢だが、工場向けの無停電電源装置などは悪くない。電力機器向けでは国内向けの力率改善用機器の需要も拡大している。

 当社は28年度を最終年度とする中期経営計画を今年度からスタートした。テーマは「企業価値向上に向け融合からシナジーへ」。対応力を強化して、新しいものを生み出す力をつくっている。コンデンサーのコア技術とパワエレ機器の設計ノウハウを融合させ、外部環境の変化に対応する新しいものを生み出せるよう取り組んでいる。

 テーマの「融合からシナジーへ」は社内が一丸となり知恵を出し合い、新しいものが生まれつつある。また製販技のそれぞれの力を掛け合わせ、連携した結果、顧客のニーズに対応できる製品を開発できるようにもなりつつある。

 事業目標はxEV向けでは、資源の有効活用を推進しつつ、手持ち案件の生産に注力。産業機器向けでは、グローバルスタンダード製品の投入によるシェア拡大を目指し、xEVの知見を生かした製品開発を推進。電力・環境省エネ向けでは、パワエレ技術のさらなる強化と顧客ニーズに合わせた新製品開発で市場競争力向上を目指す。

 最終28年度の目標は、売上高が380億円、営業利益率が8%。将来的な案件も獲得しており、計画通りに推移している。全社の知恵を融合し、ニーズの変化に対応し目標達成を果たしたい。