2026.01.26 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】リョーサン菱洋ホールディングス・中村守孝社長 AIサービスで製造業開拓 統合後4~5年でITに100億円投資
菱洋エレクトロとリョーサンが経営統合して発足したリョーサン菱洋ホールディングス(HD)。中村守孝社長(菱洋エレクトロ社長)は、4月からの事業会社統合について「2025年の取り組みで確かな手応え、26年は加速の年」と語る。
特にリョーサンの顧客にとって菱洋エレクトロが手がけるソリューションが魅力。25年のテストトライで手応えを得た。「顧客が積極的に興味を示してくださるのは人工知能(AI)」(中村社長)といい、米エヌビディア製品に加え、25年に出資したレトリバ(東京都豊島区)のサービスを生かしたAIの活用提案を強みとして、導入方法に悩む顧客を集める。物理的な機器を制御するフィジカルAI、現実の環境を仮想空間に再現するデジタルツインなどを製造業中心に提供。組み込み技術やAIと組み合わせたセキュリティーソリューションにも注目しエンジニアを増強する。
半導体市況については一部需要が戻っていない一方、メモリーやCPUなどの供給が不足していることに注目しながら「需給バランスが崩れることは常にある」(同社長)と冷静な対応を重視する。半導体ポートフォリオを見直し、注力すべき部分に集中する考え。
営業の強化ではデジタルトランスフォーメーション(DX)化とともに、営業とロールプレーイングの紙のマニュアル、通称「営業虎の巻」に加え「技術虎の巻」を完成させ配布した。「デジタル時代でおざなりになっていた部分」(同社長)とし、従業員が自分の担当分野だけでなく縦横両方向の力を身に付けることに役立てる。
人材面では25年から菱洋エレクトロ、リョーサンの40歳代の若手部課長のチームに事業会社統合の準備を担わせている。新体制の経営における重要な役割である企画参謀として育成し、手応えを得た。統合後も幹部として育成を継続する。
情報システムでは統合後の基幹系と情報系に26年から4~5年で100億円程度を投資する。「ITを軽視して勝てる会社はない。強い会社は売り上げの1%程度を情報システムにかける」(同社長)とみる。
次のアライアンスも検討し、「事業面の相乗効果に加え、次世代に活躍の場を提供するという志が同じであること」が重要とする。








