2026.01.26 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】カナデン・守屋太社長 防衛・医療を新たな成長軸に OTセキュリティーやIoT拡大へ
カナデンは、工場自動化(FA)システム、ビル設備、インフラ、情通・デバイスの4事業を柱とするエレクトロニクス技術商社。国内拠点のほか、香港やシンガポール、上海、タイ、ベトナム、インドの現地法人が日系企業向けを中心に事業展開する。守屋太社長は「既存顧客への複合販売と、成長を見込む新商材に集中し、利益にこだわっていく」と方針を語った。
複合販売は、事業部門をまたいで商材を組み合わせ、相乗効果を上げる施策として2025年に本格化。毎月の成功事例を経営陣が選別・評価し、報奨を用意して社内に浸透させる。ベテラン中心のソリューション営業部が統括し、各事業部門に同行。引き合いがあれば事業部門ごとに対応する手法で10億円規模の売り上げ実績を築いた。市場ニーズの高い商材を重視。蛍光灯を30年までに置き換える政府目標を背景に「2030年問題」を控えたLED照明や、三菱電機の事業終息に伴い仕入れ先をダイヘンに切り替えた産業機器用配電用変圧器(トランス)などだ。
25年に立ち上げたディフェンス&メディカル事業部にも注力する。防衛では三菱電機と連携するほか、専門事業者と契約し全国の自衛隊駐屯地に関する空調やLED照明などの入札情報を収集。担当者不在の地域でも他部署と連携する体制を構築し、納入実績を積んだ。医療では米Varian Medical Systems(バリアン)の放射線治療システムを東海に続き関東での導入を加速させ、高齢化が進む国内市場での拡大を見込む。医療機関向けにLED照明や空調、患者の個人認証システムと一体の無人搬送車(AGV)の複合販売でも成果を上げたい考え。将来は防衛、医療の各部門の独立事業部化を目指す。
ニーズを捉えた海外商材の展開も強化しており、ドイツRohde &Schwarz(ローデ&シュワルツ)のセキュリティースキャナーは日本の鉄道などのインフラ需要を見込む。
26年度は得意とするプロセス系IoTシステムも伸ばす。飲料、繊維、化学分野で実績があり新規受注も獲得している。併せて三菱電機の米国子会社Nozomi Networksの運用・制御技術(OT)セキュリティーソリューションを飲料分野で提案し同年度5億円以上の売り上げを目指す。








