2019.11.20 【ルームエアコン特集】三菱電機「霧ヶ峰」FZシリーズ
「霧ヶ峰」FZシリーズ
赤外線センサー技術を活用し気流制御
三菱電機は、人工衛星に搭載された赤外線センサー技術を活用して気流制御を行う「ムーブアイmirA.I.+」を実装した「霧ヶ峰」FZシリーズで付加価値を訴求する。
FZシリーズは、陸域観測技術衛星「だいち2号」にも搭載され、森林火災や火山活動、ヒートアイランド現象の観測に使用されている赤外線センサーの技術を活用して、高解像度、高感度の「サーマルダイオード赤外線センサー」を開発し、AI(人工知能)技術を搭載したムーブアイmirA.I.+と連携して従来比でセンサーの画素数を80倍、感度を2.5倍に向上させている。
これにより、世界で初めてエアコンから吹き出した温風、冷風が接する床面などの温度変化をセンサーが高精度に測定し、AIが風の流れや強さを推測して目標への到達度を判定、気流を高精度に検知する。
温度分布と風の強さの推測精度の向上で、温度を維持しながら風当たり感のない領域の判定が可能になり、体感温度に応じた風当て、風よけの運転制御も向上した。
ムーブアイmirA.I.+で、部屋の中の温度分布がキメ細かく把握できるため、温風、冷風の目標への到達度を判定し、家具や間取りなどで気流がさえぎられている状況を検知できる。
目標に気流が届いていないことを検知すると、AIがリモコン操作ではできないような細かさで風向きを上下左右に微調整し、気流の到達度の検証を繰り返して目標に届けるための最適な気流を探る。最適な気流が見つかるとそれを学習し、次回以降は学習結果に基づく最適な運転を行う。
エアコン本体に無線LANを標準搭載。専用アプリケーション「霧ヶ峰REMOTE」を使って外出先からスマートフォンで遠隔操作できるほか、高精度化した赤外線センサーを生かして部屋の状況を熱画像で確認できるようにした業界初の「サーモでみまもり」を搭載する。
【ルームエアコン特集】目次
●各社、高級機の提案に一層の力
●エアコン暖房浸透 暖房器具の主役に
●パナソニック「エオリア」Xシリーズ
●富士通ゼネラル「nocria」Xシリーズ
●ダイキン工業「うるさらX」
●三菱電機「霧ヶ峰」FZシリーズ
●日立ジョンソンコントロールズ空調 「白くまくん」プレミアムXシリーズ
●コロナ Wシリーズ