2021.12.15 【セミコンジャパン2021特集】THK生産スピードを向上の電子部品組立用ピック&プレースロボット「PPR」出展

電子部品組み立て用ピック&プレースロボットPPR

 THKは「セミコンジャパン2021」に出展し、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」、電子部品組み立て用ピック&プレースロボット「PPR」、ケージずれ防止機構を採用したクロスローラーガイド「VRG形」など、さまざまな先端製品を出品する。

 OMNIedgeはLMガイドやボールねじなど機械要素部品にセンサーを取り付け、「THK SENSING SYSTEM」を活用し、独自のアルゴリズムによって収集したデータを、安全な通信網を介して数値化、解析することで状態診断、予兆検知を実現するシステム。エッジ対応のほか、通信回線を利用して遠隔監視もできる。

 電子部品組み立て用ピック&プレースロボットPPRは、電子部品を構成する微細なワークを吸着し、ベースへの移載や組み立てを素早く正確に行うためのロボット。電子部品組み立て工程の生産スピード向上とワークダメージ低減を両立できる世界初の工程最適型ロボットとして開発した(特許出願中)。昇降、回転の基本的動作に加え、ワークに掛かる力を測定する力センサーをはじめとした各種センサー、電磁弁、制御モジュールといった、ピック&プレースに必要な要素がオールインワンになっている。

 クロスローラーガイドVRG形は、従来のクロスローラーガイドにケージずれ防止機構を採用した。精密ローラーを交互に直交させて組み込んだケージが、90度V溝転動面を有限ストロークで移動することで、高精度で軽快なスライド運動が得られる。ケージずれの発生を防止する同社独自のラック&ピニオン機構の採用で、軽く滑らかな動きに安定性という利点を加えた。

 このほか、アクチュエーター「クリーンシリーズ」、特殊環境対応LMガイドなどを紹介する。