2020.04.24 【スマホ用部品特集】スミダコーポレーション、小型・薄型パワーインダクタ供給
スミダコーポレーションは、スマートフォン向けに小型、薄型のパワーインダクタを供給する。メタル系とフェライト系の両タイプを量産しており、ユーザー設計に柔軟に対応する。
中期経営計画で車載、インダストリー、コンシューマの3分野を重点市場と位置付けており、コンシューマ分野は高付加価値化を追求。中でもスマホ向けでは、次世代高速通信規格5G用に注力していく。
パワーインダクタは、特に小型、低背で高性能なフェライト系、メタル系のインダクタをグローバルに供給する。
メタル系インダクタは金属系コア(Fe-Si)をバインダで成形した巻線タイプ。フェライト系インダクタに比べて直流重畳特性が良好で、複数コイルをパネル状に一括成形してカットする製造工程のため、小型化、低コスト化に有利だ。金属系コアを使用することでコアの磁歪現象を抑える効果があり、コア鳴き対策にも有効。
2.2×1.8×1ミリメートルサイズで0.24-2.2μHをカバーする「201610CDMCD/DS」、2.7×2.2×1.2ミリメートルサイズで0.47-2.2μHをカバーする「252012CDMCD/DS」などが代表的な製品。
フェライト系インダクタは、既に様々な用途で豊富な実績を持つが、小型、薄型化とともに高性能化に向けた新製品開発を活発化させる。低損失で高性能なフェライト材質を使用。代表的な製品は2.1×2.6×1ミリメートルサイズで0.47-10μHをカバーする「CDH25D09」、同サイズで、厚みが1.2ミリメートルの「CDH25D11D」(1-10μH)。