2020.04.24 【スマホ用部品特集】北陸電気工業、MEMSセンサー、小型品を充実
北陸電気工業は、成長分野に向けてチップ抵抗器、MEMSセンサーなどを展開。特に次世代高速通信規格5G向けの取り組みを強化している。
同社は成長戦略として5G用スマートフォンの小型、高機能、高周波、高速化に対応。さらにはIoTやAI(人工知能)などと5Gが関連し新たな端末の開発を期待する。
チップ抵抗では、特殊な保護材料、構造を採用することでサージ耐性、耐パルス性に優れた耐サージチップ抵抗器をはじめ、環境対応を配慮した耐硫化特性に優れた耐硫化チップ抵抗器、電流検出用の低抵抗チップ抵抗器などを用意。
寸法安定性の高い0402サイズ、0603サイズといった超小型チップ抵抗器やチップヒューズなどの拡販も目指す。
MEMSセンサーは小型品を拡充。既に実績のある抵抗式湿度センサー、容量式湿度センサーに加え、大幅に応答性を改善させた世界最速の超高速応答タイプの容量式湿度センサーをラインアップする。応答時間を、既存品の約10秒から1秒以内に短縮させた。
さらに水分の透水性の向上により、信頼性の改善を図った。湿度を正確に測定する必要のあったエアコンや冷蔵庫だけでなく、高速応答が必要とされる分野への用途を提案している。
気圧センサーは2.5ミリ角×0.7ミリサイズまで小型低背化。定格圧力は50-110kPa。フォースセンサーでは2.2ミリ角×1.8ミリサイズの超小型タイプを商品化している。耐久性に優れ、微小荷重を高感度、高精度で検知可能だ。非接触温度センサーも2.2ミリ角×0.9ミリサイズまで小型化した。