2020.04.24 【スマホ用部品特集】旭工芸、キャリアテープ技術で高密度実装技術サポート
旭工芸は、8ミリメートル幅テープを主力に各種SMDのキャリアテープを供給している。スマートフォン分野ではチップ部品の小型化に対応。キャリアテープ技術で高密度実装技術をサポートする。
小型SMD向けの8ミリメートル幅テープは特に0603および0402サイズといった超小型チップ部品用の受注規模が拡大している。8ミリメートル幅キャリアテープでは紙テープのパンチ品、プレス品、フィルムテープのパンチ品、エンボス品をそろえる。
紙テープは0402-3817サイズのチップ部品に対応。トラバース巻で1600-4800メートルの長尺巻が可能で、テーピング工程での生産性向上、低コスト化を図れる。
大量に使用されるチップ抵抗器向けについては、特に0603および0402サイズ用の受注が伸長。両サイズは、スマホに限らず、各種モジュールなど、携帯機器における高密度実装化を推進する目的で搭載が広がっている。
今後、受注増を期待できるのが5Gのサービスインによるスマホの新製品開発が加速すること。5G用スマホは、高機能化によって実装技術の高密度化が進展。そのため、搭載されるチップ部品のさらなる小型化が進むと見ている。
今後、0402サイズ、0603サイズの積層セラミックコンデンサをはじめ、チップ抵抗器やインダクタなどの極小チップ用キャリアテープの受注増に期待がかかる。また、半導体デバイスのほか、バリスタやサーミスタ、水晶デバイス、高周波デバイスなどの小型化への対応を図っていく。