2025.07.24 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】開催に寄せて 日本CATV技術協会 中村俊一理事長

中村 理事長中村 理事長

地域DXで地方創生へ

IoTやAI技術など活用

 ケーブルコンベンション関連イベント「ケーブル技術ショー2025」の開催コンセプトは「POTENTIAL!」。〝ケーブルテレビがもたらす地域課題解決への力〟を活用し、地域DX、地域共創を推進しようといった意味が込められています。

 ケーブル技術ショー2025では、全国各地の自治体で進められているデジタルトランスフォーメーション(DX)による地域防災、地方創生活動の事例を紹介します。

 また、それを支えるケーブルテレビサービスのバックボーンであるIoT技術を活用した各種防災センサー、LPWA、ローカル5G、AI予測による防災・減災、危機管理対策(BCP)ソリューション、さらに、観光MaaS、地域交流MaaSによる地域の活性化ソリューションを紹介します。

 技術展示会には97を超える事業者・団体にご出展をいただきます。「トータルソリューション ZONE」「テクノロジー ZONE」「地域DX ZONE」の主要ゾーンに加え、分野や業種の垣根を越えて新たにケーブルテレビサービスへのビジネス展開を図る事業者が出展する「トライアル ZONE」において、ケーブルテレビによる地域課題解決の実現に向けた最新技術、ソリューション、サービスなどの展示を行います。

 主催者テーマ展示コーナーでは、ケーブルテレビ事業者が自治体関係者と連携し、各地で実施している地域課題解決に向けたさまざまなサービス事例について紹介するとともに、次世代技術への取り組みなどを紹介していきます。

 技術セミナーやオープンステージでは、ケーブル業界の最新動向や最新技術、将来に向けた新たな調査研究の成果などを、また、主催者セミナーでは、ケーブル事業者をパネリストとして招き、地域共創・地域DXに関する事例などをお伝えいたします。

 オンライン展示会では、生成AIが地域課題を解決する最適なソリューション、技術、製品、サービスに加え、課題解決策を持つ出展者をレコメンドするほか、「デジタル技術をフル活用した防災DX」に関するプレミアムセミナーを配信します。

 ケーブテレビ業界には、急速に変化する技術環境や視聴者のニーズに対応し、単なる放送メディアにとどまらず、インターネットや通信サービスとの融合を進め、より多様な視聴形態を提供することが求められています。

 日本CATV技術協会は、ケーブルテレビ業界を技術面からバックアップし、業界の発展に貢献する最新の技術開発にいっそう取り組んでまいります。