2025.08.08 【コネクター特集】日本航空電子工業 「MX80シリーズ」、極数バリエーションを拡充

 日本航空電子工業の目指す姿は、5Gでつながる「環境にやさしいモビリティ・IoT社会」の実現に向け、〝Technology to Inspire Innovation〟のスローガンのもと、つなぐ技術で価値を創造。携帯機器、自動車、産機・インフラの重点市場に対し、グローバルマーケティングと積極的な新製品開発を推進する。

 車載向けは、ADASやコネクテッド、EVなどの領域をターゲットに積極的な新製品開発を推進する。

 同社は、車載向け防水小型中継コネクター「MX80シリーズ」の極数バリエーションを拡充した。既存の2、3、4、6極タイプに加えて、8、12極タイプをラインアップし、販売開始した。16極タイプも開発中。

 MX80シリーズはADASや自動運転、電動化の進展による、ECUや電子機器の搭載増加に伴うコネクターへの小型化ニーズに対応した製品。ISO/JASO/EWCAP/VDA標準の0.64ミリメートルタブサイズを採用。試験規格は、USCAR-2、LV214。8、12極タイプはシールリングを保護するシュラウド構造。

 EV充電器用コネクターは、CHAdeMO(チャデモ)に加え、欧州CCS2対応製品および北米NACS対応製品の拡充を図っていく。

 携帯機器向けは、5G端末関連向けや小型ウエアラブル機器向けの基板対基板コネクターの開発、拡販に力を入れている。同社のスマートフォン用コネクターは国内で全自動生産を行い、短期間での量産立ち上げや数量の多い中での高品質維持が評価されている。